こんにちは。事務員のいべです。本日は患者さんのお話。
私たちが訪問している有料老人ホームに「パーキンソン病」という難病を患っている患者さんがいます。
仮名「えっちゃん」としましょうか。
患者様のお部屋にお邪魔するとき、「こんにちはー、スミダ薬局でーす」と声をかけるのですが、重症の方が多く、あまり返事が返ってくることはないんですね。
でも、えっちゃんのお部屋に行くと「どうもご苦労様ー」とか、ベット上で身動きが取れなくても返事してくれるわけです。
こちらとしては嬉しい。
先日こんなことがありました。
帰り際、「お邪魔しましたー」と声をかけて退室しようとすると、
「ちょっと待って」と呼び止めてくるわけです。
おやおやどうした?とえっちゃんに近づくと、
「飴どこにある?」と聞かれます。
飴、、、?飴食べたいのかな、、、?
「どこでしょうね、、、えっちゃんの近くには置いてないみたいですよ」
「じゃあ引き出し開けてみて」
「はいはい。、、、、ないですね」
「じゃあ冷蔵庫は?」
と、思い当たるとこ探すように要求がありまして。
「えっちゃん飴食べたいの?のど詰まるんじゃないですか?」と聞くと、
「いや、あなたにあげようと思ってさ。暑い中来てくれてるから」
あら、私のためでしたか笑
「お気持ちだけでいいですよ〜。ありがとうございます。室内でも脱水になるから気をつけてね〜。じゃあ失礼しますよ〜」と出て行こうとすると、
「ちょっと待って」と2回目の呼び止め笑
「飴ないならこれあげる」と甘納豆をだしてくれました。
「え、これいいんですか?えっちゃん食べるために置いてたんじゃないの?」
「私歯が抜けてるからさ、食べようとすると歯に詰まるのよ」
「あ、そっかそっか。甘納豆の歯みたいになっちゃいますもんね」
「そうそうそう。って違うわよ!甘納豆の歯ってなによ笑」
と、この日は調子が良かったのか、ノリつっこみまでしてくれて、よく笑ってくれました笑
こんなふうに、付き合いの長い患者さんとはフランクに話をするのですが、薬局に戻った時に「今日の〇〇さんこうだったよ」と、みんなで話をするのが入谷店の日課です。
この話も店舗戻った時にみんなに話しまして、「ノリつっこみまでしてくれるとは調子がいいのか!」とスタッフ同士で喜びました。
患者さんが心開いてくれると嬉しいんですよね。
0コメント